[基地引き取りは、決してエキセントリックな
主張ではありません、米軍基地が必要なら
国民全体で公平に負担するのは当然のこと
です]
[安全保障が日本全体に関わることを
知らぬ者はいない
米軍基地の大半が、かつてわれわれの先祖が
滅した琉球民族の住む島に置かれている
ことも、知らぬ者はいない
だからこそ、われわれは沖縄から目を
背けてきた、沖縄人は基地で飯を
食ってると思いたい
地政学的要因から沖縄に基地が置かれている
と思いたい
沖縄県民の人権を日々踏みにじめることで
本土の平和が保たれている、などと
思いたくない
人は誰も自らが差別者である、という事実を
認めたくはないのだ
後ろめたさから開放される方法は
一つしかない
日本国の安全保障は日本全体でリスクを負う
ということだ
本土への基地引き取りとは、日本が成熟した
民主主義国家となるために避けては通れない
道なのだ]
[0.6%の国土面積の沖縄に70%の米軍専用施設
沖縄の過重負担を表す言葉です
これは、面積の不平等はもちろん、端的に
本土の人間による沖縄の人達への差別を
表しています]
[基地問題は沖縄の問題ではなく本土に住む
私たちの沖縄に対する植民地主義、差別の
問題だと気付きました
人種差別、部落差別、障害者差別などと
この問題の根は一緒です
どうしたら、この差別をやめられる
でしょうか]
[期待が持てるのは、NHKの沖縄復帰45年の
世論調査で、沖縄に米軍専用施設の約7割が
集中していることについて、「差別的だ」
と答えた人は半数を超え
「沖縄の米軍基地の在り方について
県民の意見を反映すべきか」
という問について「反映すべきだ」と答えた
人は8割に上がったというデータです
本土側の意識も、沖縄と本土をめぐる複雑な
状況のなか、少しずつですが変わってきて
います
このことは沖縄の人達にとって、わずかでは
ありますが希望なのではないでしょうか]
〜続く〜
〜続く〜