本の一部を抜粋します
2018年8月8日の夜、翁長前知事がすい臓ガン
により亡くなりました
心の底よりお悔やみ申し上げます
最後の最後まで日米両政府に毅然と立ち向かい
両政府のみならず、私たち本土の人間にも
多くのことを問いかけられました
ここでは、翁長さんの生前のことばたちと
ともに、訴えてこられたことを振り返り
改めて認識していきたいと思います
翁長さんは沖縄の歴史、とりわけ戦後史に
立脚されて発言してこられました
「憲法9条があるから日本は平和なんだと
主張する人たちは憲法の外にあった沖縄の
負担の中で、高度経済成長があったという
ことがわかっていない」(momoto、15、13年)
「沖縄は日本の独立と引き換えに約27年間
米国の施政権下に差し出された、米軍との
自治権獲得競争は想像を絶していた
その間、日本国は自分の力で平和を維持した
かのごとく高度経済成長を謳歌してきた」
(琉球新報社編、高文研、18年)
こうした発言は、日本の戦後がいかに沖縄
の犠牲の上に成り立っていたのか、9条を
守ろうと言って平和運動をしている人たちの
視点から沖縄の戦後史がいかに欠落して
いるのかを突いていると思います
どうですか? 意味わかります?
俺のブログなんて読んでるやつはアタマが
おかしいだろうから、たぶん分からない
と思う、少し解説すると
戦後、日本は沖縄をアメリカに差し出して
独立、さらに基地を沖縄に押し付けまくって
自分たちの周りから基地がどんどんなくなり
気分も晴れやか
そして、経済も上向きになり高度経済成長
の波に乗り、貧しさから抜け出していく
一方、沖縄はアメリカに差し出されたん
だけど、当時のアメリカ軍は沖縄で
ムチャクチャやってたそうなのよ
沖縄の女性をレイプしたり、殺したり
というのは日常的にやってたみたい
そして、土地とかも強制的に奪われた
人も大勢いたりして
そんなアメリカがイヤでイヤでなんとか
日本に復帰したいと戦っていたそうです
本土の人間の身代わりになって、沖縄の人間
は悲惨な目にあっているのにも関わらず
日本が平和になってきたのは憲法のおかげ
だと喜ぶ
戦後の本土の平和は、沖縄の犠牲の上に
成り立っていたという事実は認めたくない
のかな?
沖縄に対して浴びせられてきたデマやヘイト
に対しても毅然と理路整然と反論されました
「振興策を利益誘導だというなら、お互い
覚悟を決めましょうよ、沖縄に経済援助
なんかいらない、税制の優遇措置もなくして
ください、そのかわり基地は引き取って
ください」(朝日新聞12年11月24日)
ることについては、本州四国連絡橋や九州
新幹線は経済活性化や観光振興を図るために
建設されたはずなのに、沖縄の場合は基地と
バーターみたいな話になる、と疑問を呈しま
した(TBSラジオ、14年11月16日)
バーターとは交換条件とか抱き合わせ
という意味なんだけど、確かにそれは
あるよね
沖縄の場合、道路つくりたければ、基地を
受け入れろとか
地域に学校や公民館が欲しければ、基地を
受け入れろとか
は?なんで?ってなるよね
本土ではそんな事1ミリも言われないのに
これは差別だよね
最近の話なんだけどさ、石垣市議がさ
辺野古の基地反対はおかしいって
言ったんだって
それでさ
理由が、首里城が火災で燃えて再建する
ために、国がお金を出すから基地反対は
ダメだって(笑)
首里城再建して欲しかったら基地反対
するな、だってさ
まさか首里城の再建までバーター(笑)
沖縄は基地で食べているという誤解・デマに
対しては
「そんなにお金がもらえるなら、基地を
引き取って振興策をもらったらどうだと
逆提案したいぐらいだ」(沖縄タイムス18年
2月16日)と憤りを示しました
こうした本土から寄せられる誤解やデマ
ヘイトについては「沖縄に過重な基地負担
を強いていることへの免罪符をもらいたい
んでしょうね」(琉球新報15年12月3日)と
見透かしていました
本土という安全園から基地負担すらせず
デマでさらに沖縄を傷つけるのは、卑怯
そのものだと思います
本土の人達も沖縄に過重な基地負担を
させてるいるのは自分達だと認めたくない
でしょうね
だから沖縄の人達は基地があるおかげで
経済的に豊かになっていると思いたいん
だよな
そう思わないと、あと味が悪いからさ