「21世紀の資本」というタイトルの書を
世に問い、旋風を巻き起こしたフランスの
経済学者トマ・ピケティ
膨大なデータを元に、資本主義経済が
自動的に格差を生み出していることを
示しました
社会主義が力を持っていると、いつ労働者は
革命を起こすかもしれない、それを恐れた
資本主義国では社会保障や社会福祉に力を
入れ格差の是正に努めてきました
しかし、ソビエトを盟主とした社会主義諸国
が崩壊して、資本主義は勝利した、多くの
人がそう思ったのですが、社会主義との
魅力争いをしてきた資本主義はにわかに
醜悪な側面を見せ始めました
過当競争による労働荷重、不安定な雇用
教育格差の拡大
とりわけ教育格差の拡大は良質な労働力を
再生産できなくし、資本主義経済を発展
させていくことを困難にさせています
資本主義の発展それ自体が、資本主義の
墓掘り人を生み出しています
働くという労働こそが、社会の富を生み出す
ところが、がむしゃらに働くことで、生活が
一層貧しくなってしまうというのが
資本主義のパラドックスです
どうして、そんなことになるのか?
資本主義の論理をよく理解できれば
資本の論理に絡めとられない生活を
送ることができ、資本主義社会で
幸せに暮らせる
すべてが解決するわけではありませんが
資本の運動の論理の理解、これが社会の
荒波に出て行く若者にとって救命ボート
の役割を果たすものと確信しています
なんてことを、池上彰が本の始めに
書いています
資本の運動の論理が少しでも理解できれば
アパートで家賃を払う暮らしにアレルギー
のような拒否反応が出ると思うんだけど
自分の家が無ければ、死ぬまで資本主義社会
に搾取され続ける生き方しかできません
骨の髄までしゃぶり尽くされて死んで下さい