2020年01月15日

あたりまえ6

用高くん、設計事務所に駆け込みます

「ワンヤ、カンムリワシニナイン!
家を建てたい! どうすればいいのか!」


ここは、ちょっちゅね設計事務所です

事務所代表のちょっちゅねさん、事務所に
入ってくるなり開口一番

俺はカンムリワシになりたい! 

と叫ぶ若者に面食らいます


用高くん、勢いそのままに

「ワンヤ カンムリワシニナイン!
家建てたい! ワンヤ 家建てたい!」

用高くん、興奮そのままに

「家建てたい! カンムリワシニナイン!
ワンヤ建てたい! カンムリワシ!

カンムリワシニ家建てたい!
ワンヤ家ニナイン!

家ニカンムリワシ! 家ニカンムリワシ!
ワンヤ家ニカンムリワシ!」

用高くん、興奮そのままに喋るものだから
意味が変わってます

最後の方は、俺の家にカンムリワシって
叫んでます


ちょっちゅねさんが用高くんを
落ち着かせます

用高くん落ち着き、話初めました

「家建てるために、どうすればいいのか
知りたいんです 家建てたら俺は
カンムリワシになれると思うんです

俺はカンムリワシになりたいんです

いや、俺はカンムリワシにならなきゃ
いけないんです

カンムリワシになれ!って於茂登岳が
俺に言ってるんです」


ちょっちゅねさん、たじろぎつつ答えます

「ちょっちゅね・・・」


用高くん、さらに話ます

「俺、貯金あることはあります、だけど
2,850円が今ある全財産です

それで家を建てられるでしょうか?」


ちょっちゅねさん答えます

「ちょっちゅね〜」


「なるほど、借り入れをすればいいのか
住宅ローンってやつですね

あと、俺、体力には自身があって、それと
割りとヒマというか、え? 仕事ですか?

仕事はパインを栽培してます
だから夏場は忙しいけど、冬場は
時間があるというか

だから、家を自分で建てるというか
造るというか、そんなこと可能ですか?」


「ちょっちゅねーー」


「可能なんですね、やった!

そうすれば建築費を浮かせることも
できますよね、なんか光が見えました

家は於茂登岳のふもとに造ろうと思ってます
カンムリワシを近くで感じていたいんです

ちょっちゅねさん、これからよろしく
お願いします!

じゃあ、さっそくですけど・・・
俺は何をすればいいの?」



そんなこんなで用高くんの家造りが始まり
ました、これからどうなるんでしょうか


続く









posted by ひろ at 22:11| Comment(0) | あたりまえ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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