2021年09月18日

あたりまえ16

建物の寿命は法廷耐用年数だけを参考に
しておけばいい、というわけでもないから
ややこしい〜



法廷耐用年数はあくまでも1つの目安
ぐらいに思っておいた方がいい



法廷耐用年数はもともと減価償却等の
計算用なので・・・




ほかに参考になるものといえば、滅失登記
つまり解体した建物の平均年数



この建物は築30年で解体された、あの建物
は築35年で解体、こっちは築26年で解体
という具合に解体された建物の築年数を
調べて平均を算出



そうすると



木造で約31年   
鉄筋コンクリートは約68年
他の構造が気になった人は自分で調べてね



建物の解体は本当の終わり、寿命が尽きた
人間で言ったら火葬場で灰になって終了



解体される建物の平均年数はこうなるけど
これもまた、あくまでも1つの目安




ほかに目安になるものは
区間残存率推計法っていうのがあって
ある区間の建物(住宅)群が半分は解体され
もう半分は残っている状態になった年数は
というもの



100棟の新築住宅があって、50棟が
解体され、もう50棟は残っている状態



その年数が木造だと約40年
鉄筋コンクリートのデータはありません



つまり、40年たったら100棟あった
木造の新築住宅の半分50棟が解体
されました、ということ




22年やら31年、40年とあるけど
分かりにくいね、結局何年なの? 
一言で簡潔に!って言いたくなるけど



それがそうもいかないのよ〜



建物の寿命、例えば木造はこれだけです!
鉄筋コンクリートはこれだけです!
って言えたらどんなに楽か



建物の寿命ってもの凄く幅があるんだよ
例えば木造っていっても、世界最古
木造建築、法隆寺は1,300年だよ



築年数1,300年の木造って凄すぎだろ



一方で石垣島で木造建てて、10年で
もうボロボロっていうのもあるし



ヤバすぎるよ、10年はキツイよ



10年から1,300年の幅ですよ、この振り幅
この幅で木造住宅の寿命は何年ですかと
聞かれても答えられないって




あと木造と一口に言っても種類がいろいろ
在来木造軸組工法や木造枠組壁式工法
それから丸太組構法などに大きく分けられる
けど、この3種類で寿命が違ってくるのよ



メンテナンスがしやすい在来木造軸組工法が
長持ちさせやすいんだよ





ところで、世界最古の鉄筋コンクリート造
って知ってます?



フランスのパリにある、1904年に完成した
サン・ジャン・ド・モンマルトル教会



世界で最初の鉄筋コンクリート造の教会で
2021年現在で築117年だってよ



ヒ〜〜! もう驚きを超えて恐怖



何が恐怖って、だって117年前だよ
117年前って絶対今の建築レベルより
下の下だろ



鉄筋の質とかコンクリートの質とか
今より絶対悪いって



1904年って日本だと明治の中頃で日露戦争
が始まった年で、石垣島だと前年の1903年
に人頭税が廃止に



そんな時代の鉄筋コンクリート造
フランスは進んでたのね〜







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posted by ひろ at 20:52| Comment(0) | あたりまえ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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